大谷産婦人科 不妊センター

不妊症の検査・不妊症の治療・高度生殖医療・着床前診断

大谷産婦人科 不妊センター

高度生殖医療(ART)


不妊症Q&A
質問・相談フォーム
インターネット診察予約
妊娠のしくみ 不妊症とは 不妊症の原因 不妊症の検査方法 不妊症の治療 高度生殖医療(ART) 着床前診断 ご案内 ご安心ください 不妊センターについて 大谷先生の紹介 アクセス・診療時間 高度生殖医療の治療実績 お知らせ リンク BBSトップ
高度生殖医療とは 体外受精 顕微授精 胚盤胞移植 2段階胚移植 レーザー アシステッド ハッチング
受精卵の凍結保存 精子の凍結保存 人工授精 SEET法 高度生殖医療の費用 治療実績

体外受精


 体外受精は非常に妊娠率が高く、不妊症の治療に革命をもたらしたといってもよいでしょう。

 体外受精ではまず、女性の卵巣から成熟した卵子を取り出します。一方、男性に採っていただいた精液からは元気のよい精子だけを選んで洗浄します。そして卵子と精子を体の外で出会わせて受精させます。実際には緻密な医療機器と受精に最適に調整された培養液のなかで受精がおこなわれます。受精した卵子のことを受精卵と呼びますが、もう少し培養を続けて4つから8つぐらいの細胞に分裂したところで細いカテーテルを使って子宮の中に戻します。この受精卵はさらに発育して子宮の内側の膜に入り込み、着床して妊娠となります。最近ではより長い間培養して、受精卵が胚盤胞という状態にまで発育してから子宮に戻す胚盤胞移植もよく行います。当院では世界中から最高レベルの医療機器と培養液を取り寄せ体外受精を実施し、常に高い妊娠率をあげています。


どんな人が体外受精を受ける必要があるのでしょうか。
・卵管が詰まっているか、癒着している方
・お腹の中に癒着や炎症、その他の異常がある方
・精子の数が少ない、奇形が多い、元気な精子が少ない方
・精子が卵子にたどり着くのを妨害する抗体がある方
・原因不明で赤ちゃんのできない方

  • 卵管が詰まっているか、癒着している方
     卵管が詰まっていると卵子と精子が出会えませんから、体の中では受精できません。体外受精はもともと、こうした方ために開発された治療法です。卵管が詰まっているといわれたら体外受精を受けることを考えてください。卵管は通っているけれども、通りが悪い場合にも妊娠しにくくなりますから、体外受精の必要があるといえます。また、卵管は通っていても、周囲と癒着している場合もあります。こうした場合には卵管が卵子を取り込んだり、子宮まで運んだりすることが難しくなりますから、体外受精を行わないと妊娠しにくくなります。


  • お腹の中に癒着や炎症、その他の異常のある方
     子宮や卵巣の近くのお腹の中に癒着や炎症などの異常があると、卵巣から卵子がうまく排卵できなかったり、卵管が卵子を取り込めなくなったり、受精がうまく行かなくなったりします。このような場合も体外受精によって妊娠することができます。


  • 精子の数が少ない、奇形が多い、元気な精子が少ない方
     ちゃんと排卵していて卵子が卵管の中に取り込まれていても、そこに十分な数の元気に運動する精子がやってこなければ受精しません。体外受精では元気な精子を選んで卵子と出会う機会を作ってあげますから、精子の数が少なかったり、奇形の精子ばかりで正常な精子の数が少なかったり、あるいは元気にまっすぐ泳いでいる精子が少なかった場合でも、その中に少しでも精子がいれば体外受精、顕微授精で受精が可能になります。男性が原因で妊娠しにくいといわれている方も、体外受精、顕微授精を受けることを相談してみましょう。


  • 精子が卵子にたどり着くのを妨害する抗体がある方
     体の中に、精子に結合して精子を動かなくしてしまう抗体ができることがあります。これは女性にも男性にもできることがありますが、これがあると射精された後、精子は動かなくなってしまいますから、子宮頚管から子宮の中、さらに卵管までの旅ができなくなってしまいます。この場合も体外受精を行うと精子の旅が必要なくなりますから、妊娠することができます。


  • 原因不明で長い間赤ちゃんのできない方
     いろいろ検査をしても異常はなく、いろいろな治療を受けたのだけれども何年も赤ちゃんができないという、原因不明の不妊症の方も残念ながらたくさんいらっしゃいます。このような方はぜひ体外受精を試してみてください。体外受精を行うことによって、検査ではわからないけれども妊娠を妨げている因子を回避することができるので、妊娠できるようになります。


体外受精の流れ
 では体外受精では具体的にはどのような手順で行われるのでしょうか。まず、体外受精を受ける前に不妊症の検査は一通り済ませておく必要があります。検査において異常があった場合には、必要のあるものは治療しておきます。

 実際に体外受精を受ける時には、まず、スプレキュアやナサニールなどのGn-RHアナログ製剤の点鼻薬を始めます。点鼻薬を始める時期は月経の一週間前(ロング法)、あるいは月経開始日(ショート法)のいずれかです。Gn-RHアナログにはLHというホルモンが分泌されるのを防ぐ作用があります。体外受精の前にLHが分泌されてしまうと、自然に排卵してしまったり、排卵してしまわないまでも卵の質が悪くなってしまったりします。Gn-RHアナログはこういったこと防ぐために採卵直前まで続けます。

 採卵する周期の月経が始まると3〜5日目からFSHあるいはhMGという排卵誘発剤の注射を7〜10日間毎日受けます。この注射は卵胞に働きかけて卵胞を大きくし、卵子を成熟させる働きを持っています。自然の排卵では、最初はたくさんの卵胞が一緒に大きくなっていくのですが、最後には1つの卵胞しか成熟せず、残りの卵胞はしぼんでしまいます。

 しかし、この注射で卵胞を大きくすると卵胞はしぼまず、複数の卵子が成熟します。体外受精では卵子1つだけでは妊娠する率が低くなることが多いので、いくつかの卵子を受精させてやり、その中で最も状態の良い受精卵を戻してあげると妊娠しやすくなります。そのために注射で複数の卵子を成熟させるのです。

 この注射を受けている間は、超音波でお腹の中を見ることのできる超音波Bスコープという装置で卵胞の大きさや子宮の内側の膜の厚さをモニターします。また、血液中のエストロゲンも測定します。これらを総合的に判断して卵胞が大きくなって卵子が十分成熟したときに、hCGという注射を受けます。このhCGはさらに卵子を成熟させます。



 hCGを注射して約36時間後に卵胞から卵胞液を採取します。当院ではこの時に麻酔をしますので、痛みの心配はありません。採卵に際しては手術室で超音波Bスコープで卵胞を見ながら卵胞液を吸引します。

 卵胞液を採取すると、この液をシャーレの上に広げて顕微鏡で観察します。卵丘細胞というきらきら光る細胞が、卵子の周りを王冠のように放射状に取り囲んでいるのが見えます。卵子を見つけると卵丘細胞と一緒にていねいに培養液の中に移します。この培養液は自然の卵管の中にある液の組成によく似たもので、卵子や精子にとって快適な環境です。

 一方、男性には精液を採ってもらいます。精液が採取できると、その中から元気よく運動している精子だけを集めます。



 こうして卵子と精子の準備が整うといよいよ卵子と精子の出会いに取り組みます。この出会いの機会は、卵子の入っている培養液の中に集めた精子を入れてやることによって作ります。培養液の中に入った精子は、まっしぐらに卵子に向かって泳いでいきます。その内の1匹の精子が卵子の中に入ると受精します。

 受精卵を次の日に顕微鏡で見ると卵子と精子、すなわち女性と男性由来の2つの核が見えます。2つの核が顕微鏡で観察でき、受精が確認された卵は新しい培養液に移してさらに培養します。その翌日には新しい生命である受精卵は2〜4個の細胞に、3日目には約8個の細胞に分割し、さらに5〜6日目には着床直前の胚盤胞という状態になります。

 受精卵が分割卵、あるいは胚盤胞の段階まで育つと、受精卵を子宮の中に戻します。受精卵を細いカテーテルの中に入れ、このカテーテルを子宮の中に挿入して、受精卵をごく少量の培養液とともに子宮の中に注入します。これを胚移植といいます。この時にはほとんど痛みはありません。受精卵を戻したあとは数時間ベッドの上で安静にしてから帰宅します。

 子宮の中に戻った受精卵は数日のうちには子宮の内側の膜に取り付いてもぐり込み、着床して妊娠が成立します。




体外受精の実際

卵巣刺激
月経開始の一週間前(ロング法)、あるいは月経開始の当日(ショート法)から点鼻薬(ナサニール、スプレキュアなど)を開始します。点鼻薬は採卵の前々日まで続けます。
月経開始3〜5日目からhMGかFSHの注射を始めます。注射は毎日です(平均10日)。ご都合がつかないときは診察時間外の注射もできます。
必要に応じて卵胞の大きさの測定、血液検査を行い、卵胞が成熟した時点(平均して注射を始めて10日目)でhCGを注射します。hCGの注射は採卵の35〜36時間前ですので、午前の採卵の場合、夜8時から11時頃になります。

採卵
採卵日は採卵の予定時刻の30分前にお越しいただきます。麻酔をしてから採卵を行いますので痛みはありません。採卵後、麻酔から完全に覚めるのに2〜3時間かかります。採卵後、精子と受精をさせます。採卵日にはご主人もお越しください。どうしてもお越しになれないときには前もって精液を凍結しておきます。

胚移植
採卵後2〜3日目に受精卵の状態を観察し、どの胚を戻すかを検討して、お写真をお渡しします。移植はほとんど痛みもなく5分ほどで済みますが、その後5時間ベッドで安静にしていただきます。胚盤胞移植では5〜6日目に移植します。2段階胚移植を行うときには2〜3日目と5日目に2回移植します。

黄体機能補助
採卵のあとは黄体ホルモンやhCGの投与を受けます。薬や注射の種類や頻度は卵巣の状態にあわせて選択します。

妊娠判定
採卵後17日目に妊娠の判定をします。


 大谷産婦人科不妊センター所長の大谷徹郎医師は体外受精の研修のため、世界的に有名なオーストラリア、メルボルン大学附属ロイヤルウィメンズホスピタルで1992年から1年間clinical fellowとして臨床研修を受けました。以後も世界中の体外受精のエキスパートとの交流により常に最新の技術を取り入れています。また、最高の設備と培養環境により、大谷産婦人科不妊センターの体外受精の妊娠率は常にきわめて高いレベルを維持しています。
 大谷産婦人科不妊センターの最新の不妊治療はNHK、詳細は大谷先生の紹介ページへテレビ東京、読売新聞、産経新聞、毎日新聞などでも報道されています。




トップページへ

大谷産婦人科 不妊センター

 〒657-0051 兵庫県神戸市灘区八幡町2丁目1-23 TEL.078-821-4103 FAX.078-842-1103
 Copyright 1996- Otani Women's Clinic. All rights reserved.