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大谷徹郎 著書 『おかあさんになりたい』より

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腹腔鏡について
Question

腹腔鏡で数ミリの傷が数ヶ所つくと聞きましたが、表面的な傷なのか、卵管への傷なのか教えてください。

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腹腔鏡手術を受けました。手術では何も異常は見つかりませんでしたが、多嚢胞性卵巣の疑いはあったといわれています。手術までにHMG‐HCG‐AIHを5回行ったのですが、今後もこの方法で治療していくといわれました。術後3週間位しか経っていないのですが、生理を起こす薬(ドオルトン)を処方され、生理が始まったら、AIHをすることになっています。2、3ヶ月程休んでから、治療を始めたいと思っていたのですが、担当医に「せっかく手術をしたのに、間を空けるのはもったいない。妊娠するとしたら、この1、2ヶ月は、とても良い時期なのでチャンスを捨てることになります」といわれました。治療を続けるべきなのか悩んでいます。

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卵管が片方だけ閉塞しており、病院で体外受精を勧められましたが、体外受精でしか妊娠の方法はないのでしょうか? それとも卵管形成術をすれば可能性が少しでもアップしますか?

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不妊検査の結果、右卵巣腫瘍が見つかり、腫瘍摘出の開腹手術を行いました。現在はタイミング指導のみで自然に生活しています。腹腔鏡手術より開腹手術の方が癒着しやすいということですが、術後半年くらい経つと癒着したり、卵管が詰まったりしますか?

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経膣超音波で子宮内に水のようなものが貯まっているのでおかしいといわれ、子宮鏡検査をしましたが異常はありませんでした。細いチューブで水を抜き取ったりもしましたが、毎月貯まります。分泌が盛んなだけだから問題ないといわれていますが、このまま放っておいて良いのでしょうか?

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病院で、腹腔鏡検査について「造影などで異常が見られなく、他に考えられる症状がない場合は、受けても身体に負担をかけるだけで意味がない」といわれています。また、検査後の癒着なども怖い検査だとの説明も受けました。腹腔鏡検査は、検査をして悪いところが見つからなかった場合は、逆に癒着が起きるなどの何か副作用的なことが起きるのでしょうか?

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子宮内膜症による卵管癒着といわれ、腹腔鏡手術で片方の卵管の癒着をはずしてもらいました。その後、しばらく様子を見ていたのですがなかなか妊娠しなかったので、もう1度卵管造影の検査をしました。結果は、まだ卵管の癒着が治ってなかったようです。先生にもう1度手術を勧められているのですが、できることなら手術は避けたいのです。卵管が片方癒着している場合、もう片方も何か障害があるのではないでしょうか? もう1度手術して、卵管の癒着を外してから、その後最終的に体外受精した方が良いでしょうか? それとも1度体外受精をした方が良いのでしょうか? 今年で30歳になり、できるだけ早く子供が欲しいのです。

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私は現在28歳、治療歴10ヶ月になります。不妊の原因としては、クラミジアによる左卵管閉塞、右卵管狭窄(きょうさく)、CA125が34なので内膜症もあるかもしれないといわれています。病院で腹腔鏡を勧められました。来年することになったのですが、そのときに腹腔鏡下のGIFT(配偶子卵管内移植)も一緒にすることはできるのでしょうか? どうせお腹を切って検査をするのなら、一緒にして欲しいと思います。

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大学病院で診察を受けた結果は卵管両側閉塞でした。その後、体外受精を3回受けていずれも失敗でした。卵管だけでなく子宮の着床障害があるために体外受精で失敗するのではないかなど、いろいろ思ってしまいます。子宮鏡検査もしていないし、卵管がどの程度癒着しているのか腹腔鏡検査もしていません。腹腔鏡は希望しましたが、簡単とはいえ、全身麻酔を使う手術なので必要はないのでは、といわれました。本当に必要ないでしょうか?

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腹腔鏡で数ミリの傷が数ヶ所つくと聞きましたが、表面的な傷なのか、卵管への傷なのか教えてください。
腹腔鏡検査でつく傷は腹壁の傷だけで卵管に傷がつくことはありません。腹腔鏡は施設によってお腹の傷の大きさが違います。私は一般的に直径2ミリ〜5ミリの腹腔鏡を用いており、数ミリの傷が2、3ヶ所お腹につきます。1ヶ所は内視鏡自体を入れるお臍(へそ)の見えないところの傷、あとは鉗子(かんし)を入れる傷が下腹部に1、2ヶ所です。卵管に傷をつけることはありません。検査の際には麻酔をしますから、検査中に痛みは全くありません。検査だけなら1泊2日ですが、お腹の中の癒着剥離(はくり)などを行うと3泊くらいの入院が必要です。

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腹腔鏡手術を受けました。手術では何も異常は見つかりませんでしたが、多嚢胞性卵巣の疑いはあったといわれています。手術までにHMG‐HCG‐AIHを5回行ったのですが、今後もこの方法で治療していくといわれました。術後3週間位しか経っていないのですが、生理を起こす薬(ドオルトン)を処方され、生理が始まったら、AIHをすることになっています。2、3ヶ月程休んでから、治療を始めたいと思っていたのですが、担当医に「せっかく手術をしたのに、間を空けるのはもったいない。妊娠するとしたら、この1、2ヶ月は、とても良い時期なのでチャンスを捨てることになります」といわれました。治療を続けるべきなのか悩んでいます。
腹腔鏡を受けられた後に妊娠しやすくなるのは事実です。主治医の先生がおっしゃっていることはもっともなことだと思います。腹腔鏡を受けられた後、しんどいのも事実で、あまり積極的な治療をご希望にならないのも理解できますが、前向きに頑張ってください。

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卵管が片方だけ閉塞しており、病院で体外受精を勧められましたが、体外受精でしか妊娠の方法はないのでしょうか? それとも卵管形成術をすれば可能性が少しでもアップしますか?
卵管の通りが悪い時には体外受精が非常に有効な治療法です。手術で卵管の通りを良くできるかどうかは、卵管の閉塞のタイプによります。卵管の出口が詰まって卵管が風船のように膨らんでいる卵管水腫というタイプなら、卵管形成術を行って卵管を開くことができます。この手術を施行した後は、自然妊娠の確率が向上することが期待できます。腹腔鏡で手術を行えば大きな傷がお腹につくということもありません。腹腔鏡検査を受けてみられて、手術可能な異常があればその際に治療を受けられ、自然妊娠を期待するのも良い方法ではないでしょうか。反対に腹腔鏡で回復不能な異常が見つかれば、体外受精に踏み切りやすいのではないでしょうか。また、片方の卵管が閉塞しているときには反対側の卵管、卵巣にも何らかの異常(癒着など)があることが多いものです。腹腔鏡を行えばこれについてもわかりますし、治療も可能です。

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不妊検査の結果、右卵巣腫瘍が見つかり、腫瘍摘出の開腹手術を行いました。現在はタイミング指導のみで自然に生活しています。腹腔鏡手術より開腹手術の方が癒着しやすいということですが、術後半年くらい経つと癒着したり、卵管が詰まったりしますか?
確かに開腹手術の方が腹腔鏡手術より癒着が起こりやすいのは事実ですが、両方にメリット、デメリットがあります。従って、これをバランスにかけてより良い手術方法を採用する必要があります。開腹手術の方がより大きな嚢腫の摘出ができますが、お腹の傷が大きくなり、癒着の可能性も増えます。腹腔鏡手術では小さな嚢腫しか摘出できませんが、お腹の傷は小さく、癒着の可能性は低いです。開腹手術後の癒着は数日以内に起こりますので、半年経つと卵管が詰まるというものではありません。内膜症があるなどの場合を除いて、術後の時間が経つとお腹の中の状況が悪くなるということはありません。

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経膣超音波で子宮内に水のようなものが貯まっているのでおかしいといわれ、子宮鏡検査をしましたが異常はありませんでした。細いチューブで水を抜き取ったりもしましたが、毎月貯まります。分泌が盛んなだけだから問題ないといわれていますが、このまま放っておいて良いのでしょうか?
子宮の中に液の貯まる人はいらっしゃいます。慢性の炎症や卵管水腫などが原因になっていることが多いようです。卵管水腫なら腹腔鏡手術で卵管を開けて、水が子宮に逆流しないようにしてから体外受精を行えば妊娠できます。原因がわからないときには掻爬(そうは)をすると液が貯まらなくなることもあります。どちらにしろ、このままでは着床しにくいので、何らかの治療が必要だと思われます。

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病院で、腹腔鏡検査について「造影などで異常が見られなく、他に考えられる症状がない場合は、受けても身体に負担をかけるだけで意味がない」といわれています。また、検査後の癒着なども怖い検査だとの説明も受けました。腹腔鏡検査は、検査をして悪いところが見つからなかった場合は、逆に癒着が起きるなどの何か副作用的なことが起きるのでしょうか?
腹腔鏡検査でお腹の中に癒着を起こすようなことは、ベテランの医師が行えば決してありません。腹腔鏡はお腹の中の状態が手に取るようにわかるので、欧米では子宮や卵巣、卵管の検査のゴールドスタンダードとして広く実施されています。合理主義の欧米人が後遺症のある検査を広く受け入れることはないと思います。腹腔鏡を行うと子宮卵管造影などではわからないお腹の中の異常がよく見つかります。腹腔鏡を患者さんの負担がほとんどなく実施するには「こつ」があるのは事実です。確かに初心者の医師が腹腔鏡を行えば身体に負担がかかるおそれもあり、あまり情報の得られない可能性もあります。腹腔鏡検査をする時は小骨盤腔の異常を同時に治療することが多く、卵管、卵巣の辺りの異常が治るので妊娠の可能性が高くなります。

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子宮内膜症による卵管癒着といわれ、腹腔鏡手術で片方の卵管の癒着をはずしてもらいました。その後、しばらく様子を見ていたのですがなかなか妊娠しなかったので、もう1度卵管造影の検査をしました。結果は、まだ卵管の癒着が治ってなかったようです。先生にもう1度手術を勧められているのですが、できることなら手術は避けたいのです。卵管が片方癒着している場合、もう片方も何か障害があるのではないでしょうか? もう1度手術して、卵管の癒着を外してから、その後最終的に体外受精した方が良いでしょうか? それとも1度体外受精をした方が良いのでしょうか? 今年で30歳になり、できるだけ早く子供が欲しいのです。
卵管の癒着を剥離(はくり)しても再癒着してしまうことはあります。人間の体というのは傷口がくっつくことによって治るようにできているので、剥離した後にできた傷もくっついてしまうからです。手術の際には剥離できていたのでしょうが、その後癒着してしまったのでしょう。体外受精は、卵管が原因の不妊症の場合には非常に妊娠率の高い治療法です。年齢が若ければ若いほど妊娠率が高くなりますが、30歳くらいなら心配いりません。また、ご心配のように、片方の卵管が詰まっている時にはもう一方の卵管にも何らかの異常のある確率は高いと考えた方が良いと思います。こういった場合にはもう1度腹腔鏡を受けるより、早めに体外受精を考えられた方が妊娠率の可能性が高いでしょう。

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私は現在28歳、治療歴10ヶ月になります。不妊の原因としては、クラミジアによる左卵管閉塞、右卵管狭窄(きょうさく)、CA125が34なので内膜症もあるかもしれないといわれています。病院で腹腔鏡を勧められました。来年することになったのですが、そのときに腹腔鏡下のGIFT(配偶子卵管内移植)も一緒にすることはできるのでしょうか? どうせお腹を切って検査をするのなら、一緒にして欲しいと思います。
結論から申し上げると、腹腔鏡検査、あるいは腹腔鏡手術とGIFTとを一緒に行うのは無理があります。GIFTに際してはなるべく卵管をいじらないようにする必要があるのに対し、腹腔鏡検査、腹腔鏡手術はお腹の中を詳しく調べて、異常があれば治すのが目的ですから、卵管などを動かしてみる必要があります。特にクラミジアによる癒着が予想されますから、これを剥離する必要があると思われ、剥離とGIFTを一緒に行うのは難しいでしょう。

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大学病院で診察を受けた結果は卵管両側閉塞でした。その後、体外受精を3回受けていずれも失敗でした。卵管だけでなく子宮の着床障害があるために体外受精で失敗するのではないかなど、いろいろ思ってしまいます。子宮鏡検査もしていないし、卵管がどの程度癒着しているのか腹腔鏡検査もしていません。腹腔鏡は希望しましたが、簡単とはいえ、全身麻酔を使う手術なので必要はないのでは、といわれました。本当に必要ないでしょうか?
卵管閉塞の場合、一般的に体外受精の適応になりますが、卵管形成術も有効な治療法です。この手術は腹腔鏡下に行われることが多いようです。これは卵管水腫といって卵管に水が貯まっている時に効果的です。また卵管水腫があると体外受精の着床率も悪くなるので、それを防ぐ意味でも有効な手術です。子宮鏡は子宮内のポリープ、粘膜下筋腫を見つけることができます。子宮の中を見るだけなら、ファイバースコープを使い5分くらいで外来診察として簡単にできます。体外受精の前に必ず行わなければならない検査とはいえませんが、受けておかれた方が安心でしょう。どうしても着床がうまくいかない時には卵を凍結して、別の周期に子宮内膜を分厚くしてから胚移植を行う方法もあります。また、分割期の胚移植で妊娠しない時は胚盤胞移植が有効です。

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